雇用保険の未加入問題は、2つに分かれます

雇用保険に入っていない

という問題がありますが、実は雇用保険の未加入問題大きく分けると以下の2つに分かれます。

本人を雇用保険に加入させていない

被保険者の資格を取得させていない(手続きをしていない)、という意味です。

会社として雇用保険に加入していない

何らかの理由により、会社として雇用保険の手続きをとっていないケースです。

 

このカテゴリでは、この2パターンについてご説明します。

本人を雇用保険に加入させていないケース

労働者が入社すると、会社はハローワークに対して雇用保険の加入手続きを行います。(被保険者資格取得届という書類を出します)

しかし、何らかの理由によりこの手続きが漏れてしまうケースがあります。

例えば、以下のようなケースです。

  • 入社後に、働き続けるかどうかの様子を見ようと思っていたら、そのまま忘れていた
  • 入社当初は雇用保険に加入させなくてもよい働き方だったのに、いつのまにか条件が変わっていた
  • 社労士事務所に手続を依頼していると思っていたら忘れていた
  • 意図的に加入させていなかった

ほとんどが忘れていた知らなかったというケースです。

雇用保険に加入しているかは失業保険をもらうために非常に大切な要件ですので、確認しておきましょう。

会社として雇用保険に加入していないケース

会社として雇用保険に加入していない問題は、すこし掘り下げてご説明しないと難しいため順を追ってご説明します。

 

社員を雇用保険に加入させるにはハローワークに書類を提出する必要がありますが、新しく作ったばかりの会社の場合は、いきなりハローワークに資格取得の書類だけを持って行っても手続きができません

なぜなら、ハローワークでは『●●会社に▲▲さんがいる』という情報を登録する必要がありますが、新しくできたばかりの会社だとその情報がないため手続がとれないのです。

ですので、雇用保険の手続きをするためには、まずは会社として雇用保険に加入しておく必要があるのです。

この手続きを事業所の設置の手続きと言ったりします。

この届出を行い会社がハローワークに登録されておかないと雇用保険の資格取得手続きがとれないのです。

イメージでいうと次の図の通りです。

雇用保険に加入するというイメージ

 

最初に挙げた事例では、

会社の登録はしてあるけれども、単純に資格取得の手続きが漏れていた

というだけの事例でしたが、これは

会社としてそもそも雇用保険に加入していなかった(事業所の設置届を出していなかった

ということになり、雇用保険制度の大前提が崩壊する問題です。

どちらが大変になるかというと、この事例の方が大変な手続きになります

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