社会人から看護師を目指せる!最大168万円支給される「専門実践教育訓練給付制度」とは

社会人から看護師を目指せる!最大168万円支給される「専門実践教育訓練給付制度」とは 職業訓練

社会人から看護師を目指せる!最大168万円支給される「専門実践教育訓練給付制度」とは

看護師になりたい社会人の方へ。

「学校に通いたいけど学費が高そう…」

「勉強についていけるかな…」

そんな不安はありませんか?

 

何か”きっかけ”がないと、行動に踏み出すのはなかなか難しいですよね。

そこで、学費の一部が支給される専門実践教育訓練給付制度を活用してみてはいかがでしょうか。

 

この記事では、専門実践教育訓練給付制度で支給される給付金や申請方法について解説。

社会人から看護師を目指すためのハードルがグッと下がりますよ。

 

専門実践教育訓練給付制度とは

専門実践教育訓練給付制度とは、一定の要件を満たす方が、対象の訓練を受講・修了した場合に、訓練費用の一部(専門実践教育訓練給付金)が支給される制度です。

(対象の訓練とは、厚生労働大臣の指定する専門的・実践的な教育訓練「専門実践教育訓練」を指します)

看護学校の多くは専門実践教育訓練給付制度の対象となっています。

 

教育訓練給付制度の詳細はこちら:厚生労働省HP

 

専門実践教育訓練給付金の支給対象者・条件

専門実践教育訓練給付金は、下記の条件にあてはまる方が支給対象となります。

 

支給対象者

初めて給付を受ける方
受講開始日までの雇用保険の被保険者期間が2年以上。
2回目以降の方
受講開始日までの雇用保険の被保険者期間が3年以上。
前回の受給日から受講開始日前までに3年以上経過している。

条件

離職してから受講開始までの期間が1年以内であること。
※妊娠、出産、育児、疾病等の理由により期間を延長できる場合があります。ハローワークに申請して認められれば、離職後1年以上経っていても給付金を受給できます(最大20年以内)。厚生労働大臣が制度の対象として指定している講座であること。

指定されている講座はこちらの検索システムから検索できます。
厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム

看護師だけでなく准看護師を目指す講座も指定対象になっているので、ぜひ調べてみてください。

(Google Chromeで検索するとエラーになる場合があります。もしエラーになる場合は、Microsoft Edgeなど別のブラウザで検索してみてください)

 

 

専門実践教育訓練給付金の支給内容・金額

専門実践教育訓練給付金の支給内容は下記のとおりです。

  • 教育訓練費用の50%(上限年間40万円)を最大3年間支給。
  • 資格取得等し、受講修了から1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された方は教育訓練費用の20%(上限年間16万円)を追加支給。

 

どちらも上限いっぱいまで支給された場合…

専門実践教育訓練給付金_支給金額の例

最大で168万円の支援を受けられる計算になります。

 

専門実践教育訓練給付金の申請の流れ

実際に専門実践教育訓練給付金を申請する際の、手続きの流れを紹介します。

 

1.ハローワークで受給資格の有無を確認

まずは受給要件を満たしているか、ハローワークにてご確認ください。

  • 自分に受給資格があるか
  • 受講予定の看護学校が厚生労働大臣の指定を受けているか

などについて確認します。

 

2.キャリアコンサルティングを受け、ジョブカードの交付を受ける

受給要件を満たしている方は、ハローワークで訓練対応キャリアコンサルタントによる「訓練前キャリアコンサルティング」を受け、ジョブカードの交付を受けます。

キャリアコンサルティング:就職相談・職業相談
ジョブカード:就職活動に向けて学歴・職歴・自己PRなどの情報を記入するシート

 

3.受講前申請手続きを行う(入学の1カ月前まで)

入学(受講開始日)の1ヶ月前までにハローワークへ必要書類を提出し、申請手続きを行います。

基本的に、学費は一旦自分で学校に支払います。

支払った金額に応じて、ハローワークで手続きをすると後から戻ってくるという流れです。

 

4.受講中にも支給申請を行う(6ヶ月ごと)

訓練期間中は6ヶ月ごとに支給申請を行います。

定められた期間内に、必要書類をハローワークに提出します。

 

5.「追加支給」の申請手続き(資格取得・就職したら)

資格取得後、受講修了から1年以内に一般被保険者として雇用された場合は追加支給の申請を行います。

雇用されてから1ヶ月以内に必要書類提出を含む申請手続きを行うことで、訓練費用の20%相当の追加支給を受けられます。

 

【45歳未満限定】教育訓練支援給付金

専門実践教育訓練を受講する方で45歳未満である場合は、さらに教育訓練支援給付金を受け取れる可能性があります。

令和7年3月31日までの時限措置

 

教育訓練支援給付金は進学のために会社を辞めた方を支援するための制度で、雇用保険の基本手当の日額に応じて給付されます(基本手当の日額の80%程度)。

ざっくりいうと、失業保険(雇用保険)に準ずる支給を卒業するまで受けられる制度です

 

【ひとり親限定】高等職業訓練促進給付金

シングルマザー・シングルファザーの方で一定の条件を満たしている方は、高等職業訓練促進給付金の支給も受けられます。

 

高等職業訓練促進給付金の詳細はこちら:厚生労働省HP

 

高等職業訓練促進給付金の支給条件・対象者

  • 母子家庭の母、又は母子家庭の父
  • 扶養中の子供(20歳未満)がいる
  • 児童扶養手当の支給を受けているか、又は同等の所得水準にある
  • 1年以上のカリキュラムで、対象資格の取得が見込まれる
  • 仕事または育児と修業の両立が困難である

 

高等職業訓練促進給付金の支給額

  • 市町村民税非課税世帯:月額100,000円(最後の12ヶ月は月額140,000円)
  • 市町村民税課税世帯 :月額70,500円(最後の12ヶ月は月額110,500円)

※どちらも上限4年

 

また、修了後には高等職業訓練修了支援給付金が支給されます。

 

高等職業訓練修了支援給付金の支給額

  • 市町村民税非課税世帯:50,000円
  • 市町村民税課税世帯 :25,000円

 

高等職業訓練促進給付金の手続きは各市区町村役場で行います

専門実践教育訓練給付金とは窓口が異なるので要注意

 

【貸付制度】ひとり親家庭高等職業訓練促進資金

ひとり親家庭高等職業訓練促進資金は、高等職業訓練促進給付金を受ける方が対象の貸付金制度です。

(給付金ではないので間違えないように!)

貸付金額

  • 入学準備金:500,000円以内(入学したとき)
  • 就職準備金:200,000円以内(卒業して資格を取得したとき)

貸付利子

  • 連帯保証人を立てる場合は無利子
  • 連帯保証人を立てない場合は1.0%

 

貸付金ではありますが、看護学校を卒業後1年以内に看護師として就職し、5年間継続して従事すれば返済が免除されます

(ひとり親家庭高等職業訓練促進資金の窓口は社会福祉協議会です)

 

社会人でも看護師を目指せる!専門実践教育訓練給付制度を活用しよう

専門実践教育訓練給付制度を活用すれば、社会人からでも看護師を目指せます。

ポイントを簡単にまとめると、下記のとおり。

  • 最大70%、168万円の学費がかえってくる
  • 厚生労働大臣に指定されている講座を選ぶ
  • 2年以上の社会人経験があり、離職から1年以内であれば申請可能
  • 自己判断せず、まずはハローワークにて受給要件を満たしているか確認する
  • 45歳未満なら教育訓練支援給付金、ひとり親なら高等職業訓練促進給付金を受けられる可能性がある
  • 各申請には期限があるので、忘れずに申請を行う

 

今回紹介した手順を踏めば、看護師になるのもわりと現実的です。

このページをお気に入りに追加して、一つずつ手続きを進めてみてください。

 

最後に…

看護師以外の職業に興味がある方は、公的職業訓練を受けるのもおすすめです。

受講料が無料なうえ、条件を満たせば給付金を受け取りながら通うことができます。

 

職業訓練校に通える人(対象者)とは?条件・コースや手続きの流れを解説

 

あなたに合ったキャリアアップの形を、ぜひ。

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