【職業訓練】IT系のコースは何がある?主な種類やメリット・デメリット
就きたい仕事に就職するために、無料で学べる職業訓練制度。
なかでもIT系のコースは人気がありますが、”IT”という括りだと少し抽象的ですよね。
「実際にどんなコースがあるの?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
IT系コースの主な種類やメリット・デメリットについて、元訓練校講師が解説していきます。
早速ですが、IT系のコースはざっくり下記の種類があります。
- ITエンジニア・プログラミング関連
- Web制作・Webデザイン関連
- パソコン関連
ITエンジニア・プログラミング関連
ITエンジニア・プログラミング関連のコースは、スキル習得や就職の難易度が高い訓練の一つです。
習得する言語や知識は様々ですが、例えば下記のようなコースがあります。
サーバー・ネットワークエンジニア
主にサーバーやネットワークなどのITインフラを保守・運用するエンジニアを目指します。
・データベース知識
・JAVAプログラミング
・Pythonプログラミング
・その他プログラミング言語
ちなみに「サーバー・ネットワークエンジニアコース」という固有のコース名(科名)があるわけではありません。
コース名は各訓練校が決めているため、様々な名称があります。
コース名の例
- 情報システム科
- システム設計科
- ICTエンジニア科
- コンピュータ組込み開発コース
- JAVA + Pythonプログラマー養成科
アプリ・Webサービス開発
i-osアプリやAndroidアプリ、Webサービス開発などについて学びます。
・PHP
・MySQL
・JavaScript
・HTML/CSS
コース名の例
- システム開発科
- アプリ制作コース
- はじめてのアプリ開発科
- ゲームアプリクリエイター科
- Webアプリケーション開発技術者養成科
Web制作・Webデザイン関連
Web制作・Webデザイン関連のコースはとても人気があり、定員の2倍以上の応募者が集まるケースも珍しくありません。
具体的には、Webサイトの作り方やデザイン・画像加工ソフトの使い方などについて学んでいきます。
・HTML/CSS
・PHP
・ワードプレス
・フォトショップ
・イラストレーター
コース名の例
- Webサイト制作科
- Web制作・デザイン科
- ホームページ制作基礎コース
- Webクリエイター養成コース
- Webデザイン・ビジネス実践科
パソコン関連
パソコン関連のコースでは、主にパソコンの操作方法やWord・Excelなどのソフトの使い方を学びます。
パソコンスキル(基礎・実践)
まずはパソコンスキルを磨くコース。
・基本操作
・電子メール
・ネット検索
・Word(文書作成)
・Excel(表計算シート作成)
・PowerPoint(プレゼン資料作成)
コース名の例
- IT基礎コース
- IT・情報基礎コース
- PCスキル基礎コース
- はじめてのパソコン科
- オフィスソフト実践コース
他分野+パソコンスキル
他分野の訓練(主にオフィスワークの訓練)にパソコンの授業が組み込まれていることもあります。
例)
医療事務コース
→医療事務知識+パソコンスキル
経理事務・一般事務コース
→簿記知識+パソコンスキル
コース名の例
- 経理IT基礎コース
- オフィスビジネス科
- 医療事務員養成コース
- OA・経理事務基礎コース
- 簿記・パソコン実践コース
IT系の職業訓練を受けるメリット
IT系の職業訓練を受けるメリットとデメリットについて紹介します。
まずはメリットから。
受講料無料で学べる
一番のメリットとして「受講料無料で学べる」が挙げられます。
教材費は自己負担ですが、基本的に受講無料。
条件を満たせば、給付金を受け取りながら通うことも可能です。
『職業訓練中にもらえるお金はいくら?手当・支給金額や受給する為の条件を解説』
パソコンを自分で用意する必要がない
学ぶにあたって、パソコンを自分で用意しなくていいのも大きなメリット。
授業では訓練校に備え付けられているパソコンを使用します。
訓練校によっては、放課後にもそのパソコンを使って自主学習が可能。
ただ、スキルの習熟度はパソコンに触れた時間にも比例します。
自宅でも練習したいけどパソコンを持っていないという方は、自分用のパソコンを購入するのがおすすめ。
そこで、職業訓練のもう一つのメリットが生きてきます。
学割が使える場合がある
職業訓練に通うと、学割サービスが利用できる場合があります。
IT系のコースに通うのであれば、MacやAdobeなどのソフトを学割価格で購入するのもいいですね。
訓練校に「学生証がほしい」旨を伝えると発行してもらえるかと思います。
IT系の職業訓練を受けるデメリット
IT系の訓練は人気ですが、デメリットもあります。
基本的なことしか学べない
IT系のコースは、基本的なことしか学べない場合が多いです。
コース名に「実践」と付いていても即戦力になることは少なく、実務経験になるわけでもありません。
訓練ではあくまでも基礎力を身につけ、就職してから専門性を磨いていくというイメージでいるのが無難。
また、ITエンジニアやWebデザイナーなどの職種は高い専門性が求められます。
職業訓練を受けても、就職するのは中々難しいのが現状です。
(年配の方や極端にパソコンが苦手な方はとくに)
無理にIT系の訓練にこだわらず、就職できる可能性が高いコースを探してみるのも一つの手です。
『職業訓練で失敗しない為の選び方や注意点・年代別おすすめコースを紹介』
IT系の職業訓練を受けた方の声
最後に、IT系の職業訓練を受けた方の声(ツイート)をいくつか紹介します。
職業訓練校から1年経った
↓1年前
・独身30代無職
・貯金なし
・スキルなし(文系出身)↓現在
・正社員インフラエンジニア
・貯金50万
・少しずつスキルアップ(資格GET)もっと早く訓練校に行けば良かった
失業保険貰えて
タダで勉強教えてくれる今は大変なこともあるけど
昔より安定してる— ミニマリストもっちゃん(AWSエンジニア) (@yuru_minimalist) December 16, 2020
インフラエンジニアは使い潰されるよ、メンタル来るよ、なんて色んな人に言われ、ビビりな私はWebデザイナーにシフトしましたPhotoshopとIllustratorをマスターしよう!職業訓練校に行こう!!ITパスポート取ろう!!!!
— Shiiii (@__Shiiixnz) March 31, 2022
【悲報】
せっかくWEBデザイナーの職業訓練半年通って卒業したのに、まったく関係ない企業の就活してます
職業訓練で習ったことまったく通用しなかった。泣きたい。だから30代からでも入れそうな求人探してます。— つらたん@無職生活一年経過 (@turatan731) March 30, 2022
会社入ってから名刺交換の礼儀と企業内文書、Word、エクセルとプレゼン方法とか職業訓練で習った事ばっかり、まじで行って良かった。訓練校には感謝してます
✅案件
✅本業#今日の積み上げ— インハウスWEBデザイナー (@HiraoTomohiro) March 31, 2022
自分に合った職業訓練を受けてみよう
IT系のコースは、ざっくり下記のとおり。
- ITエンジニア・プログラミング関連
サーバー・ネットワークエンジニア
アプリ・Webサービス開発 - Web制作・Webデザイン関連
- パソコン関連
パソコンスキル(基礎・実践)
他分野+パソコンスキル
今の時代、IT業界でなくとも最低限のパソコンスキル・ITリテラシーは求められつつありますよね。
日報や進捗状況の入力・メール対応や簡単な文書作成などちょっとしたことでも、できるようになると仕事の幅が拡がります。
ぜひ、職業訓練を活用してみてください。
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