職業訓練では英語も学べる?実際のコースや一般教育訓練給付制度について解説
職業訓練は英語で「Vocational training」、「Job training」などと表記されます。
ところで、「職業訓練では英語も学べるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、職業訓練で英語が学べるコースについて紹介します。
英語単体で学べる訓練コースは少ない
実は、職業訓練校では”英語のみ”を主として学ぶコースは少なく、”英語に携わる仕事”の訓練の一部として英語学習が組み込まれていることが多いです。
職業訓練制度の目的はあくまでも就職することであって、”英語学習”自体が目的なわけではないためです。
「○○の仕事に就きたい、そのために英語も学びますよ」
というイメージ。
英語単体で学びたい方は、受講費用の一部が支給される「一般教育訓練給付制度」の利用がおすすめです。
(記事後半で解説しています)
英語が学べるコースの実例
では、英語が学べるコースはどのようなものがあるのでしょうか。
実際に募集のあった訓練コースをいくつか紹介します。
国際貿易(オンライン)科【東京都】
まずは貿易関係のコース。
「国際貿易(オンライン)科」
訓練期間:3ヶ月
訓練内容
貿易事務及び通関業務の基礎を学び、輸出入の手続きができるようになります。また、貿易事務に必要なパソコンスキル、加えてビジネス英語の基礎を学び、世界共通の英語検定TOEICで600点以上得点できる知識を習得します。
>引用元・訓練詳細
ホテルブライダル観光学科【神奈川県】
次に、観光関係のコース。
「ホテルブライダル観光学科」
訓練期間:24ヶ月
訓練内容
TOEIC特講、ブライダルベーシック、ホテル概論、観光地理(国内・海外)、旅行業概論、旅行業務取扱管理者特講等、英語特講、英語コミュニケーション、旅行企画演習、地域活性化プロデュース、サステイナブルツーリズム、ホスピタリティー研究、旅程管理主任者特講、英語プレゼンテーション、中国語、韓国語、PE等、就職支援(ジョブ・カードの作成支援、職務経歴書・履歴書等の作成指導、面接指導、キャリアコンサルティング)、キャリアデベロップメント、ハロウィン・ポットラック・クリスマスパーティー、宿泊研修等
>引用元・訓練詳細
こども英語講師養成科【愛知県】
最後に、英語講師を目指すコース。
訓練期間:6ヶ月
訓練内容
英語業務や教育業界が未経験の方でも、安心して受講できるように、英語力全般の底上げに繋がる授業や、こども英語講師に必要な知識、実技の内容が充実しています。学科科目にて講師に必要な知識を学び業務理解を深めます。実技科目では10種類以上の演習テーマについて自分でレッスン計画を作成し、クラス内でロールプレイ演習(デモレッスン)を行うなど発表する機会が数多く設定されているので、自身の強み、弱みが明確になり自己理解が深まります。
>引用元・訓練詳細
職業訓練検索サービスで探してみよう
どの時期にどのような訓練コースがあるのか、まずは下記の職業訓練検索サービスで検索してみましょう。
気になるコースが見つかったら、ハローワークで相談・手続きをしてみてください。
一般教育訓練給付制度を活用して英語を学ぶ
自分に合う訓練がない、または英語だけを学びたい場合は、一般教育訓練給付制度を利用するのもおすすめです。
一般教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たす方が厚生労働大臣指定の講座を受講・修了した場合に、支払った費用の20%(最大10万円)が支給される制度。
受給条件は下記のいずれかに該当することです。
- 初めて利用する方:雇用保険の加入期間が通算1年以上
- 2回目以降の方:雇用保険の加入期間が通算3年以上かつ前回の受給から3年以上経過している
初めて申請する場合、雇用保険の被保険者として通算1年以上経っていれば受給対象者となります。
既に離職している方でも、離職してから1年以内であれば申請できます。
一般教育訓練給付制度の対象コースがあるスクール(例)
職業訓練 or 一般教育訓練給付制度を活用して英語を学ぼう
この記事のポイントは、下記のとおりです。
- 職業訓練では英語も学べるコースがある。
- 英語を学ぶだけでなく、希望職種への就職を目指せる。
- 民間の英会話スクールで一般教育訓練給付制度を利用して学ぶ方法もある。
ぜひ、英語学習の一助にしてみてください。
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